不要になった金属を廃棄せず回収するにはこんな理由が
鈴喜商店では、工場から排出される金属等を収集・選別し、次へ活かすためのスクラップ事業を行っています。
有用金属のリサイクルや使用済みの電気・小型電子機器回収は「経済的に見合わない」「コストがかかる」という理由で、今までほとんど行われてきませんでした。
また、小型の電気・電子機器類は「小型」であるがゆえに多種多様。同質のものを大量に集めることが困難で、特定の金属の濃度を効率良く高めることが難しい状況にありました。
しかし、2013年(平成25年)4月から「小型家電リサイクル法」という法律が施行されました。この法律は「使用済の小型電子機器等に利用される金属が回収されずに廃棄されている状況を考慮して、使用済小型電子機器等の再資源化を促す」と制定されています。
今までは「家電リサイクル法」に定められていた、テレビ・洗濯機・乾燥機、冷蔵庫・冷凍庫、エアコンがリサイクルの対象でした。「小型家電リサイクル法」が施行されてからは、パソコンや携帯電話、デジタルカメラ、炊飯器、電子レンジ、ゲーム機、時計など、これまでの法律で対象となっていなかったほぼ全ての家電を対象として、リサイクルを進めるようになりました。
使用済みの電気・小型電子機器に含まれる代表的な金属として、ベースメタル・貴金属・レアメタルが挙げられます。製品を捨ててしまうことなく回収し、中の有用金属を全てリサイクルすることで「都市鉱山」と呼ばれる資源の有効利用ができるのです。